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倚天屠龍記・完 三部作読後

【本文とは関係ないけど、今日の飲茶】
$【 道楽のときどき日記 】 ~香港編~-今日の飲茶



中華圏で知らない者はない、と評される「金庸」という作者がいます。香港で新聞社を創立し、文化大革命時代をペンで戦った人で、その得意とするところは武侠小説です。日本でいう武士道ものに近いでしょうか。私はこの三カ月、まさにその金庸武侠小説ばかり読んでいました。


3月は『射鵰英雄伝』。


4月は『神鵰剣侠』。


そして5月は仕事も始まり読書ペースは遅くなったのですが、地下鉄の通勤電車で毎日読んでいたのは『倚天屠龍記』。


実はこれらは三部作として繋がっており、始めのが面白かったので最後まで一気に読んでしまったという感じです。


中国で(台湾でも)何度も映像化されているだけあって、面白い。それぞれが中国の王朝交代の混乱期を舞台にしており、スピーディで、山場の連続。切った張ったのカンフーアクションに、義に侠に悪心に欲望に純愛と、盛り上がり冷めやらぬまま次の見せ場へと、息つく暇もない展開、というか、いつページを閉じて地下鉄を降りたらいいのか迷うような、そんな勢いのある作品でした。


が、さすがに三部目ともなるとその飛矢の勢いにも翳りが見えて、誤字が目立ったり、年数経過の勘定が合わなかったりと、それまでの金庸(と翻訳者)らしからぬ残念な失態が多く見受けられました。


まあ、それでも充分楽しませてもらいました。権力に抗う有志の士。世間で認知されている正邪の曖昧さ。加えて義に篤い好男子、それをサポートする知的かつ狡猾かつ傾城のヒロイン。このパターンを金庸もお決まりのように繰り返してはいましたが、それにのめり込む読者もまた読者。


お決まりといえば、物語に出てくる『ラマ僧』(=チベット僧)はいつも悪役でした。そしてまた、主人公たちは自分の属する『漢族』に対しては生命を尊重するのに、モンゴル人やペルシャ人などの敵対する異民族を(非戦闘員でも)バッサバッサと斬り伏せる様子は、やはり一世の大家である金庸も『中国人』としての殻は破れていなかったのでした。


否、それだからこそ、中華圏全域にわたって支持され愛され続けているのかもしれません。


さて、最後の『倚天屠龍記』に限っていえば、もうひとつ残念だったことがありました。それは、期待値の高い伏線がいくつもあったのに、活かされないままだったということ。例えば、主人公を愛する少女がペルシャ明教(マニ教)の教主となったというのに、後に再登場して関わることもなく全く音信不通になったりしたことなど、自分だったらこんな展開で書くのに、、、という妄想で夜も眠れません。(ウソ。仮に書いたとしても、金庸より面白く書く腕はありません)


 さてさて。とゆうことでここ数年は『北方大水滸』から金庸『射鵰三部作』と、もっぱら漢たちの戦いばかりを読んできました。次は何を読もうかと考え中です。


そろそろ中国でも人気のあの自転車旅行記、


『行かずに死ねるか!』(幻冬舎/石田ゆうすけ)


を読んでみようか。これを読めば、自分の旅の記録もどのように作品化できるのか、ヒントが得られるかもしれません。仕事が始まったばかりで、旅行記など書く余裕ができるのはいつになるのかわかりませんが。




毎日会社に通う道々、朝のラジオ体操かわりに太極拳や○○拳をしている集団をいくつも横目に眺めます。太極拳といえば、『倚天屠龍記』の中でも重要な拳法。しばらくは、金庸世界から心が離れることもないのかもしれません。

Comments

1. ともだてぃんこ

ようじくんの旅行記たのしみや☆

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ようじ

Author:ようじ
2012年から香港に住んでいます。お勤めもしていましたが、なんだかんだで主夫になりました。2児のパパをしています。バックパッカー時代のブログはこちら >> [[ My Book of Days ]].

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